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額縁話

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額縁の役割
オブジェクト(作品)とその背景を調和させている額縁は、一般的によく引用される、「器とその器に入っている中身の関係を思い起こさせます。建築の場合、周りの風景と建物の調和に注意が必要なように、絵画に於いては額縁によって作品が完成されるのと同時に、それが周囲の空間と調和していなければなりません。
西洋における「額縁」という言葉自体は、建物の最頂部のクラウン(円頂)や、寺院の天井になる切妻壁と区切りをつける枠の意味を持っており、空間との調和を役目としていることがわかります。建築との関連は、その時代の建築様式と見合った形で額縁が発展してきているのを考えれば、いかに建築が額縁の歴史における不可欠な要素であるかが分かります。
また、額縁は絵画を空間に調和させるためだけでなく、外的な事故による被害から貴重なオブジェクトを保護するという特別な機能をあわせ持ちました。その保護機能の発展は、額縁の歴史の上で重要な要素になっています。「絵画の空間的延長を果たす役割」とも言われる額縁ですが、初期の額縁の装着(額縁)は専門分野があったわけでなく、画家や建築家の手によって行われていました。
それは絵画と額縁は切り離すことの出来ない一体化したものであり、当初は絵画と室内空間との役割のみでした。そこに保護目的の要素はありませんでしたが、その後、絵画技術の発展と共にパネル式や枠式、あるいは差し込み式等の保護機能を持つ形態に変容していきました。それを証明するように現在オリジナルの額縁を持つ絵画はごく僅かしか残っていません。絵画の保存上または各時代の室内空間に調和させるため新たな形の額縁を必要としたのでしょう。それによって保護機能を従属させていったと考えられています。
フレーマー通信教育講座・引用
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