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額縁話
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額縁の発祥と名称
額縁は絵画に伴うものですが、絵画に美とういう独立した概念が発生する以前の古代は、
絵画の描かれた空間は特別なところ、霊的な空間と考えられていました。
その空間が特別なものであり、日常生活と切り離されたものとして認識されたため、絵画の外側に額が設けられた、という考え方もあります。
紀元前には、エジプト・ギリシャ・イタリア等に井形の額縁、と呼べるような存在が認められます。ただし、事実上現在の額縁に至る形態の発生は、紀元後のキリスト教の普及・発展まで待たねばなりません。それらは、神殿や教会の宗教建築・壁画などとの関わりの中から生まれたものと考えられます。
その空間が特別なものであり、日常生活と切り離されたものとして認識されたため、絵画の外側に額が設けられた、という考え方もあります。
紀元前には、エジプト・ギリシャ・イタリア等に井形の額縁、と呼べるような存在が認められます。ただし、事実上現在の額縁に至る形態の発生は、紀元後のキリスト教の普及・発展まで待たねばなりません。それらは、神殿や教会の宗教建築・壁画などとの関わりの中から生まれたものと考えられます。
一説によると絵画が一般に普及したのは13世紀から14世紀の黒点死病(ペスト)の流行のためであるといわれます。人々は不安におののき、お礼やお守りのように、キリストやマリアの像を各家庭に飾りました。これが現在見られる装飾的要素をもった絵画や額縁の始まりといわれています。しかしながら絵画が建築から独立したものとして認められるようになったのは、ルネサンス期前後のイーゼルペインティング(タブロー画)の普及によってでしょう。これに伴い、絵画に付帯するものとして額縁が発生し、それが現在の額縁の創始と考えられます。
額縁の発祥地とも思われる、イタリアでは額縁をコルニーチェ(cornice)と呼びます。英語読みでコーニスと呼ぶこの言葉は、屋根のすぐ下にある軒(のき)のことであり、建築様式から発生したことがうかがえます。
フランスではカードル(cadle)と呼ばれています。この言葉はキャレつまり四角という意味です。そして、ブルターニュ地方では、19世紀中期まで、カードルをキャレと呼び、丸型および楕円形のものに限って、カードルと呼んでいました。また、17から8世紀頃には、大部分の人がポルデュ−ル(縁飾り)とも呼んでいましたが、次第にカードルという言葉が一般化し、統一されるようになりました。
イギリスやアメリカではフレーム(frame)またはプラーク(plaque)、ドイツではタ−フェル(tafel)、スペインではマルコ(marco)と呼んでいます。イギリスやアメリカで呼ばれているフレームというのは、単に縁の意味で、ルネサンス以来、油彩画の一部として、その作品の縁を指しているようですが、プラークは金属磁器、あるいは象牙などを使って作った物を指していたようです。
また、イタリアでは円形絵画を”トンド”円形額縁を”トンディ”と呼び、イギリスやアメリカでは円形額縁をサークル(circle)・フレーム、楕円形額縁をオーバル(oval)・フレームと呼びます。これらの形体は戦いに使われる盾を元にしたといわれ、西欧の家紋に盾をデザインしたものが多いのと同様、象徴的なものとして、壁画や門戸に施されました。
このように額縁は建築様式や装飾文化または生活様式等の変化に多くの影響を受けてきました。主体としては、確固たる形体を持つことなく常に受身で、しかしながら必要不可欠な存在として美術の世界に寄与して来たといえます。現在に於いても、絵画や額縁は室内に飾られるため建築様式・建築方法・建築材などの変化に多くの影響を受けています。
フレーマー通信教育講座・引用






